アサド政権が崩壊したシリアで、首都ダマスカスを制圧した「ハヤト・タハリール・シャム」(HTS)などで作る反体制派の司令官が9日、アサド政権時代のすべての軍人に対して恩赦を与えると発表した。
アサド政権時代の恐怖政治や弾圧に対する報復の懸念が残る中、国内の融和を図る姿勢を打ち出した格好だ。
また、反体制派は「女性の服装について介入することは厳しく禁じられている」との声明も発表した。
HTSは国際テロ組織アルカイダ系の「ヌスラ戦線」が前身で、イスラム教の保守的な解釈に基づく統治が始まることを恐れる住民もいる。このため「イスラム過激派」とのイメージの払拭(ふっしょく)を図ろうとしたとみられる。【カイロ金子淳】
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