シリア内戦では多くの難民が隣国トルコに逃れました。トルコ南部の国境から増尾記者の中継です。

シリア北部の最大都市アレッポからおよそ50キロほどのところにある、トルコ側の国境検問所です。

こうして列をなしているのは、2011年のシリア内戦が始まって以降、トルコに逃れてきた難民の方々で、大きな荷物を手にしたおよそ500人が出国審査を待っている状況です。

シリア内戦では600万人以上が国外に逃れ、その6割ほどがここトルコにたどり着きましたが、アサド政権の崩壊を受けて母国への帰還を決めた人たちは、「これ以上の幸せはない。ここにいる全員で自由なシリアを作っていくんだ」と決意を語っていました。

一方で、今後の状況は決して楽観視できるものではありません。

考えの異なる様々な勢力が存在し、分断されたシリアで、今後作られる新政権が安定した運営をしていけるのか、シリア国民には新たな難題が突きつけられています。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。