7日、韓国で尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領に対する弾劾訴追案の採決が行われましたが、「不成立」で廃案となりました。また、大統領夫人を巡る「キム・ゴンヒ特検法」も否決。ところで、キム・ゴンヒ夫人を巡る疑惑の中心人物とされているミョン・テギュン氏とは?
■政治ブローカー ミョン・テギュン氏
世論調査会社を運営するミュン氏 この記事の写真7日に与党の反対で否決されたのが、尹大統領夫人の名前が付いた通称「キム・ゴンヒ特検法」。キム・ゴンヒ氏が関わったとされる株価の不正操作疑惑や、ミョン・テギュン氏に関連した疑惑が浮上している。
ミョン氏は「政治ブローカー」とも呼ばれる人物で世論調査会社を運営し、JTBCニュースによると、ミョン氏とキム・ゴンヒ夫人が出会ったのは大統領選挙の前年にあたる2021年だという。
ミョン氏を巡っては、国政選挙の公認候補選びに介入した疑惑もある。ミョン氏はこの疑惑で、見返りとして金銭を払ったとされる議員と共に11月15日に拘束された。
さらに、2022年の大統領選挙中に候補だった尹大統領のために不正な世論調査を実施し、その見返りとしてキム・ゴンヒ夫人から現金500万ウォン(日本円でおよそ50万円)を受け取った疑惑などが指摘されているという。
ミョン氏はどのようにしてキム・ゴンヒ夫人の信頼を勝ち得たのか?
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■“占い師の手法”で大統領夫人に接近?■“占い師の手法”で大統領夫人に接近?
政権の秘密を握るとにおわせていたミョン氏JTBCニュースによると、キム・ゴンヒ氏とミョン氏が初めて会った際、ミョン氏は尹大統領を「目の不自由な武士」に例えて、尹さんの目となって支えるよう助言したのではないかということだ。
また、東亜日報によると、大統領選挙中にはキム・ゴンヒ夫人がミョン氏に「夫が若い女性と共に私から去る夢を見た」と相談すると、ミョン氏は「おめでとう!それは尹氏を国民の元に送るという意味だ。つまり、大統領に当選する夢だ」と前向きな夢診断を行ったという。
ハンギョレ新聞は、これらのミョン氏の発言は「依頼人の欲望を読み取り、それが実現すると答えることで慰めと希望を与える“占い師の手法”」を悪用したものだと指摘している。
そんなミョン氏は拘束される前に「自分が拘束されれば1カ月以内に政権は終わる」と、政権の秘密を握っているとにおわせていた。
(「大下容子ワイド!スクランブル」2024年12月9日放送分より)
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