アサド政権の崩壊は戦火を逃れて国外で難民として生活してきたシリア人にとっても大きな転換点となりそうです。シリアの隣国ヨルダンから報告です。
(松本拓也記者報告)
シリアの隣国、ヨルダンには最新の数字でおよそ62万人のシリア難民がいるとされています。
街にはシリアの伝統料理を提供する店もあり、店員の多くは難民として避難してきた人々です。
話を聞いてみると、内戦が始まって以降、10年以上ヨルダンに避難をしているという男性は「アサド政権が倒れることをずっと期待していた」「待ち望んだ勝利だ」と興奮気味に話してくれました。
避難してきた時、2歳だったという13歳の少年もいます。彼には故郷・シリアでの記憶がないといいます。「来週家族でダマスカスに帰るんだ」と照れながら話すのが印象的でした。
一方で、「安全が確保されなければ戻ることができない」と複雑な気持ちを抱える人もいます。
内戦が生んだ数百万人にも及ぶシリア難民にとって、「帰るのか」「とどまるのか」大きな転機となりそうです。
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