中東のシリアで反体制派の電撃的な攻勢により政権が崩壊しました。アサド大統領は事実上ロシアに亡命し、反体制派の指導者は首都で勝利を宣言しました。

 先月下旬に攻撃を始めた反体制派は一気に攻勢をかけ、わずか10日あまりで首都・ダマスカスを制圧しました。

 反体制派の「シャーム解放機構」の指導者・ジャウラニ氏は8日、演説を行い、「シリアにとって新たな歴史だ」と勝利宣言しました。

 ロシアのタス通信は8日、大統領府の情報筋の話として、政権崩壊に追い込まれたアサド大統領とその家族がモスクワに到着したと報じました。

 ロシアは人道的配慮に基づき亡命を認めたということです。

アメリカ バイデン大統領
「長年苦しめられてきたシリアの人々にとって、誇り高い祖国のより良い未来を築くための歴史的チャンスの瞬間を迎えている」

 アメリカのバイデン大統領はアサド政権崩壊を歓迎する意向を示したうえで、シリアの復興や新政権樹立に向けて支援する考えを示しました。

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