オランダ・ハーグのICJ=国際司法裁判所で、温暖化などの気候変動対策としてどのような義務を負うべきか、各国が意見を述べる公聴会が始まりました。
国連は去年、総会決議に基づき、気候変動対策をめぐり各国が負う義務や違反した場合の法的責任について、ICJに勧告的な意見を出すよう要請しました。
これを受けて2日から始まったICJの公聴会では各国の代表らによる意見陳述が行われました。
中でも海面上昇で水没の危機に直面している島国バヌアツの代表が「我々は自分たちが作り出したわけでない危機の最前線に立たされている」などと温室効果ガスの排出国を非難したうえで、国際法に基づき気候変動に対応する必要性を訴えました。
公聴会は13日まで行われ、およそ100の国や国際機関の代表が意見を述べる予定で、ICJはそれを踏まえて、来年にも勧告的な意見を出す見通しです。
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