ウォレス・ハートリー氏のバイオリンが入っていたケース=2013年4月、英南部ディバイジズ(ゲッティ=共同)

 1912年の航海中に氷山に衝突して沈没した英豪華客船タイタニック号で楽団長を務めた男性がバイオリンを入れていた革製ケースが27日、英国南部ディバイジズで競売にかけられ、29万ポンド(約5700万円)で落札された。BBC放送が報じた。

 男性はウォレス・ハートリー氏。沈みゆく船の中で乗客を落ちつかせるため楽団と最後まで演奏を続けた。バイオリンが入ったケースは事故数日後にハートリー氏の遺体にくくりつけられたまま見つかり、浮輪として使用したとみられる。

 バイオリンは一時、所在不明となったが、2006年に見つかり、13年に90万ポンドで落札された。(共同)

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