来週はいよいよアメリカ大統領選です。SNS上で選挙関連の投稿が増えるなか、写真が勝手に使われ、トランプ氏支持者にされてしまったインフルエンサーまで現れています。

インフルエンサー デミさん
「とてもショックでした」

オランダに住むデミさん。8万人以上のフォロワーがいるインフルエンサーですが、おととし投稿した写真が悪用され、偽のアカウントが作られていました。

インフルエンサー デミさん
「『ガブリエラ』と書かれていますが、私の名前はデミです。プロフィール写真に私の顔が使われていて、『トランプ支持者』というハッシュタグが添えられています」

偽のアカウントは半年ほどで1700人以上のフォロワーを集め、ハリス副大統領を批判したり、トランプ氏の活動を拡散したりしていました。

インフルエンサー デミさん
「オランダの政治も知らないのに、なぜアメリカ政治を知っていることになっているのでしょう」

デンマークに住み、9万人のフォロワーに向け発信するインフルエンサーのネリアさんも被害にあった1人です。偽アカウントが作られ、過去の写真が「TRUMP」と書かれた赤いキャップを被っているように加工され、トランプ氏を支持するメッセージとともに投稿されていました。

インフルエンサー ネリアさん
「みなさんに言いたいのは、それは私じゃないってこと。ネット上で目にするものすべてを信用しないで」

専門家は、国内の熱心な支持者のほか、ロシアや中国など、他の国の人が偽アカウントを作成していた例も確認されていると指摘します。

CBSニュース ローナ・タラント編集長
「偽アカウントを作る人たちは、両陣営の対立がとても大きいと見せかけるため、投稿しています。もともとある対立をさらにあおり、両者の溝を深める狙いがあるのです」

投票日が近づき、これまで以上にSNSを利用して無党派層が多い若者らに支持を訴えている両陣営。

成人の54%が「SNSでニュースを見る」など、影響は非常に大きい一方で、7割以上の人が「選挙に関する誤った情報を目にした」という調査結果もあります。

ニューヨークの若者たちに話を聞いてみると…

ニューヨーク在住の大学生
「投票日が近付いてきて、私のSNSの4割は政治と選挙に関するものが表示されているよ」
「AIで生成された明らかなフェイク画像を年配の親戚が送信してくるわ」

有権者はどんな情報を選び、どのような判断を下すのでしょうか。

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