北朝鮮は31日朝、ICBM級弾道ミサイルを発射しました。今回の弾道ミサイル発射を韓国はどう見ているのでしょうか。ソウルから報告です。

 (河村聡記者報告)
 韓国国防省は会見で、固体燃料式の新型ICBMの試験発射を行った可能性があるとの見方を示しました。

 先月、北朝鮮メディアが報じた金正恩総書記の軍需工場視察の中で、これまでのものより大きい片側12輪の移動式発射台が公開されていて、この新しい発射台が使われた可能性もあるとしています。

 アメリカ大統領選を控え、今後の交渉力を高めるため、このタイミングでの発射に踏み切ったとの見方も示しています。

 韓国軍は31日朝の発射を受け、アメリカの戦略兵器を展開した連合訓練など強い対抗措置を取ることを早速、明言しています。

 また、韓国国防省の情報機関は30日、アメリカ大統領選の前後に北朝鮮が核実験に踏み切る可能性もあると報告していて、こちらも警戒が強まっています。

 一方で、核実験は北朝鮮にとってICBMの発射以上にメッセージの強い「最後のカード」です。

 準備は整えたうえで、大統領選の結果やその後の情勢を見極めたうえで慎重にタイミングをうかがうという見方もあります。

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