マレーシアで起きたバス事故で日本人11人が死傷しました。現場の高速道路を利用したことがある日本人が取材に対し、「身の危険を感じる瞬間もあった」と恐怖を語りました。
■マレーシアバス事故 11人死傷 原因は?
マレーシアの観光バス この記事の写真フロントガラスが割れ、運転席がむき出しになった観光バス。事故の衝撃の大きさを物語っています。
マレーシア西部ペラ州の高速道路で事故日本時間24日、マレーシア西部ペラ州の高速道路で事故は起きました。50代から80代の日本人11人を乗せた観光バスとトレーラーが衝突。日本人全員が病院に搬送され、奈良県出身のサイトウミチヨさん(73)が死亡しました。他の日本人10人は命に別状はないということです。
JTBの会見 JTB 山北栄二郎社長「旅行を主催した会社として誠に申し訳なく、心より深くおわびを申し上げます」
JTBによりますと、ツアーは21日に関西空港を出発。7日間をかけてマレーシアを縦断する予定でしたが、その4日目に事故は起きました。
JTB 専務執行役員 ツーリズム事業花坂隆之本部長
「昼食をとった後に観光地キャメロンハイランドに向かう途中で、事故が発生したと現地からの報告を受けております」 ツアーの最中に…
マレーシア随一のリゾート地「ペナン島」から、高原の避暑地として知られる「キャメロンハイランド」に向かう途中だったというツアー一行。
バスが走行していた高速道路その道中、片側2車線、制限速度90キロの高速道路上で発生した事故。見通しのいいこの場所で、なぜ事故は起きたのでしょうか。
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■現地知る日本人「危険感じる」■現地知る日本人「危険感じる」
以前、現場近くに住んでいて、高速道路をよく利用していたという人はこのように話します。
現場近くに住んでいた人は… 3年前現場付近に住んでいた佐々木さん(40代)
「(事故現場の)交通量自体はそんなに多くない。こっち(日本)で言うと地方の高速道路ぐらいの交通量」
しかし、車で走っていると、身の危険を感じる瞬間もあったといいます。
遅いスピードで走るトレーラーが多い 佐々木さん「スピードがあまり出てないのに高速道路を走っているトレーラーが多くて、それが30キロ〜40キロとか、すごく遅いスピードで走っている。ちょっと気を抜いただけで、あっという間に距離が詰まってしまう。(トレーラーを)見つけたら早めに車線変更をして、追突しないように予防運転をしないと危ないところは結構あった」
現地ドライバーの交通マナーについては…。
「交通マナーが良くない」 佐々木さん「一般車も日本と比べると交通マナーが良くないというか、ウインカーを出さずに進路変更したり、あおり運転みたいなのが日常茶飯事的にある」
過去に何度か、バスの事故を見た経験もあると言います。
何度か、バスの事故を見た経験も 佐々木さん「同じ高速道路を通っている時に何回か(バス事故は)目撃はした。事故自体が珍しいことではないと思っていた」 前方を走るトレーラーに追突の可能性
JTBによりますと、事故当時、運転手の健康状態に問題はなかったといい、現地当局はバスが前方を走るトレーラーに追突した可能性が高いと見ています。
日本からの直行便も多く、近年海外旅行先として人気を集めているマレーシアで起きた今回の事故。
海外旅行先として人気を集めているマレーシア 航空・旅行アナリスト 鳥海高太朗氏「マレーシアは非常に物価が安い。他の東南アジア諸国と比べると街が発展している。高級ホテルも安く泊まれる。食事もマレー料理、中華も含めておいしいものが多い。比較的リーズナブルで安全に旅行できるので人気」 JTBは…
JTBは事故の原因究明を行い、安全性が確認されるまでは、マレーシア国内で予定していた周遊型のツアーは中止にするとしています。
(「グッド!モーニング」2024年10月26日放送分より)
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