アメリカの有力紙ワシントン・ポストは25日、来月のアメリカ大統領選挙について、特定の候補者への支持を表明しないことを明らかにしました。
ワシントン・ポストは1976年の大統領選以降、1988年の1回を除いて、支持する大統領候補を表明していましたが、25日掲載した記事で、今回の選挙では特定の候補者への支持の表明を見送ると発表しました。
記事によりますと、論説担当者が民主党のハリス副大統領を支持する原稿を準備していたものの、オーナーのIT大手アマゾンの創業者ジェフ・ベゾス氏が支持表明の取りやめを決定したとしています。
ワシントン・ポストは支持候補を明らかにしていなかった時代もあり、決定を「原点に戻るもの」としていて、次回以降の大統領選でも支持の表明は行わないとしています。
一方で、記事の中では、今回の決定について元編集主幹が「民主主義を犠牲にした暗黒の瞬間だ」などと批判する声明や、共和党の「トランプ前大統領がこの決定を歓迎するだろう」とのコメントも紹介しています。
アメリカでは今週、西海岸の有力紙ロサンゼルス・タイムズも経営陣の意向でハリス氏への支持表明を取りやめていて、論説委員長が辞任する事態となっています。
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