米ニュースサイト「アクシオス」は25日、米政府当局者の話として、バイデン政権がイスラエル側から、報復の数時間前に攻撃を実施するとの通知を受けていたと報じた。バイデン政権はこれまで、イスラエルの防衛を支援する姿勢を示す一方、イスラエルによる報復がイランの更なる反撃を招き、事態が制御不能となることを懸念してきた。
バイデン政権はイランの強い報復が想定される核施設や石油施設への攻撃には反対し、イスラエルと協議を行ってきた。同時に、イスラエルが報復した場合のイランからの再報復に備えて、米軍の終末高高度防衛(THAAD=サード)ミサイルとその運用部隊をイスラエルに派遣するなど、イスラエルの防衛を支援する態勢も整えてきた。
ただイスラエルの報復計画を巡っては、米政府の機密資料が流出した可能性が浮上し、当局が調査に乗り出す事態も起きていた。【ワシントン松井聡】
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。