14日に突然、発表された中国軍による台湾を包囲する軍事演習。その狙いとは。中国で取材する記者に聞きました。

■中国“台湾包囲”の演習 有事の懸念は

 中国人民解放軍は朝、台湾周辺海域で大規模な軍事演習を始めました。陸、海、空のほか、ロケット軍が参加。台湾周辺海域での演習は5月に続いて今年2回目です。

中国人民解放軍 東部戦区
「台湾独立勢力に対する強い警告であり、正当で必要な行動である」

中国 外務省 毛寧副報道局長
「台湾の独立と平和は相いれない火と水です。独立勢力の挑発は必ず報いを受けます」

 台湾は中国の一部であると主張する中国政府に対し、今年5月に就任した台湾の頼清徳総統は今月10日に…。

台湾 頼清徳総統
「民主主義と自由はこの地で成長しました。中国に台湾を代表する権利はありません」

 今回の軍事演習はこの演説への反発とみられます。台湾側は「不合理で挑発的な行為」と強く非難しています。

中国総局 井上桂太朗記者
「今回の演習で「重要な港とエリアの封鎖」という具体的な目標が掲げられた。5月に比べると演習エリアもさらに台湾本島に近付いている。一段と緊張感が高まっているように感じる。これまでミサイルを発射したなどという情報はないが、今回の演習がいつまで続くか、中国側がどこまで圧力を強めていくかが焦点」

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