米国のハリス副大統領(民主党)は8日、トランプ前大統領(共和党)が在任中にロシアのプーチン大統領に新型コロナウイルスの検査機器を秘密裏に送ったとされる疑惑について、「米国民が毎日何百人も亡くなり、助けを必要としている時に、敵をひそかに助けていた」と批判した。
11月5日の大統領選を意識し、トランプ氏は「独裁者や権威主義者をおおっぴらに称賛する人物だ」と指摘した。
トランプ氏が2020年に米国製の検査機器をプーチン氏に送ったとの情報は、著名記者のボブ・ウッドワード氏が新著に記した。ハリス氏は8日の米メディアのインタビューで、本の内容が正しいと仮定した上で「当時、どれだけ多くの人が検査を受けられず、何とか検査機器を手に入れようとしていたか覚えていると思う。入院者は家族にも会えなかった」と指摘。「トランプ氏はプーチン氏が友人だと思っているが、米国民こそ第一の友人であるべきだ」と述べた。【ワシントン秋山信一】
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。