緊迫する中東情勢をめぐり国連のグテーレス事務総長は、「レバノンでの全面戦争の瀬戸際にいる」と述べ、事態の急激な悪化に懸念を示しました。

国連 グテーレス事務総長
「我々はレバノンでの全面戦争の瀬戸際にいる。すでに壊滅的な被害が出ているが、まだ止める時間はある」

グテーレス事務総長は8日、ニューヨークの国連本部で記者会見し、「中東の紛争は刻々と悪化していて、対立激化による恐ろしい影響は警告した通りになっている」と述べました。

そのうえで、「あらゆる空爆やあらゆるミサイル・ロケットの発射は平和をさらに遠ざけ、何百万人もの民間人の苦しみをさらに悪化させる」として、戦闘の即時停止を求めました。

また、レバノンとパレスチナ自治区ガザについて、「停戦も人質の無条件解放も住民への緊急支援もあきらめるわけにはいかない」と強調しました。

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