パウエルFRB議長(AP=共同)

米連邦準備制度理事会(FRB)は30日から2日間の日程で、金融政策を決める連邦公開市場委員会(FOMC)を開く。足元の経済指標は物価上昇の根強さを示しており、主要政策金利を維持するとみられる。金融市場では利下げの開始時期が当初の予想よりも遅くなるとの見方が強く、パウエル議長の記者会見での発言が焦点だ。

FRBは3月の会合後に公表した経済見通しで年内に3回利下げするとの予測を維持した。ただパウエル氏は今月16日に物価上昇率が目標の2%に向けて鈍化するとの確信を得られるには「予想よりも時間がかかる可能性が高い」と発言。市場はかつて6月にも利下げに踏み切ると予想していたが、9月以降との見方が強まっている。

今月10日に発表された3月の消費者物価指数は、前年同月比3・5%上昇と2カ月連続で伸び率が拡大した。パウエル氏は物価高が続けば「必要な限り現在の金利水準を維持する」とも述べている。(共同)

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