11月の米大統領選に向けて1日夜(日本時間2日午前)に行われた副大統領候補の討論会で、民主党のウォルズ・ミネソタ州知事は「天安門事件の発生時に香港にいた」という過去の発言を「間違い」だったと認めた。
ウォルズ氏は、過去のインタビューや連邦議会の公聴会などで1989年の天安門事件のさなかに香港にいたと説明。「外部からの通信はすべてブロックされていた」などと述べていた。
しかし、複数の米メディアによると、当時ウォルズ氏は出身地の中西部ネブラスカ州に滞在していたことを示す新聞報道が残っていた。実際に中国の高校で英語などを教えるために渡航したのは、事件後の同年8月だったとされる。
討論会で司会者から過去の発言との食い違いを問われたウォルズ氏は回答を避け、改めて問い直されてようやく「言い間違えた」と認めた。渡航後に民主化要求運動が続いていたとし、「ガバナンスに必要なことを多く学んだ」と釈明した。【ニューヨーク八田浩輔】
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