今回のイスラエル軍の地上侵攻の狙いと今後の展開についてエルサレムから報告です。
(松本拓也記者報告)
去年10月のガザ地区での戦闘が始まって以降、レバノンと国境を接するイスラエル北部の地域にはヒズボラからの攻撃が繰り返されてきました。
イスラエルとしては、この国境地帯からヒズボラの戦闘員を撤退させたいという狙いがあります。
実際に私たちがきのう、イスラエル北部を取材した際にも軍の戦車や装甲車200台ほど集結している様子が確認できました。
避難を続ける北部の住民を「安全に帰還させる」と繰り返してきただけに、戦闘の矛先がガザ地区のハマスからレバノンのヒズボラに代わったことを肌で感じました。
ただ、ヒズボラは予備役を含めて4万5000人の兵力を抱えていると言われています。
最高指導者ナスララ師に加え司令官も相次いで殺害はされていますが、ハマスを上回る軍事力を持っているのも事実です。
こうしたことから、戦闘は泥沼化するのではないかとの見方もあります。
さらに、ヒズボラの後ろ盾であるイランなどが反発をするのは必至で、戦火が中東全体に拡大することも懸念されます。
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