ヨーロッパ中部のオーストリアで総選挙が行われ、「移民の制限」などを掲げる極右政党が首相率いる中道右派政党を破り、初の第一党になることが確実となりました。
29日、オーストリアで総選挙の投開票が行われました。
選挙管理委員会が発表した暫定結果によりますと、極右政党の「自由党」がネハンマー首相率いる中道右派「国民党」を僅差で破り、自由党が初の第一党になることが確実となりました。
自由党はナチスの元党員らが1956年に立ち上げた政党で、「難民の受け入れを制限する」と訴えて支持を広げました。
また、国内の物価高などで政権への批判が強まっていることも今回の結果に反映されたとみられます。
また、永世中立国のオーストリアはEU加盟国としてEUの対ロシア政策を支持していますが、自由党は、戦争に関与しているなどと反対の立場を示していて、今後のウクライナ支援にも影響を与えそうです。
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