国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは24日、世界の人権状況をまとめた年次報告書を公表した。人工知能(AI)の急激な発展が、法の支配をより速く崩壊させる恐れがあると警告。「規制の遅れが続けば人権侵害を助長させる危険性がある」と強調し、各国政府に強固な規制を整備するよう求めた。
報告書は、民族対立にフェイスブックのアルゴリズム(計算手法)が使用されたり、少数派の抑圧に顔認証技術が乱用されたりしていると指摘した。
カラマール事務局長は、規制なき生成AIや顔認証、パソコンやスマートフォンから情報を抜き取るスパイウエアが、国際法違反や人権侵害を「異常なレベルまで深刻化させる」と警鐘を鳴らした。(共同)
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