イスラエル軍は27日、レバノンの首都ベイルート郊外でイスラム教シーア派組織ヒズボラの「中央本部」を空爆したと発表した。ヒズボラの複数の幹部が中にいたとの情報もあり、ヒズボラの最高指導者ナスララ師を標的にした可能性もある。
イスラエル軍は23日以降、レバノン各地で激しい空爆を続けてきた。今回、ヒズボラの本部を攻撃したことで、全面衝突も辞さない構えを改めて示した形だ。ヒズボラやその後ろ盾となっているイランが反発を強めるのは必至で、衝突が拡大する恐れが強まっている。
ロイター通信などによると、現場では複数回の爆発があり、少なくとも4棟の建物が倒壊した。ナスララ師が被害を受けたのかは分かっておらず、生存しているとの報道もある。
今回の空爆は、昨年10月にヒズボラとイスラエルの衝突が始まって以来、ベイルートでは最大規模だったとみられる。地元記者は毎日新聞の取材に対し、「何度も爆発があった。これまでに聞いたことがない爆発音がした」と語った。【カイロ金子淳】
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