中国国防省の報道官は海上自衛隊の護衛艦が台湾海峡を通過したことについて、「挑発行為に断固反対する」と強く反発しました。
海上自衛隊の護衛艦「さざなみ」が25日、台湾海峡を初めて通過したことについて、中国国防省の張暁剛報道官は26日の会見で「『航行の自由』の名のもとに中国の主権と安全を危険にさらす挑発行為に断固反対する」と強く反発しました。
また、「台湾問題は中国の内政問題であり、いかなる外国の干渉も許さない」と強調。「台湾海峡の平和と安定を損なうことをやめるよう、強く求める」と主張しています。
台湾海峡をめぐっては、アメリカの艦船がたびたび航行し、中国をけん制しているほか、今月にはドイツ海軍の軍艦2隻も22年ぶりに台湾海峡を通過するなど、中国の軍事的圧力に対抗する動きが広がっています。
また、張報道官は25日に中国が行ったICBM=大陸間弾道ミサイルの発射実験について、「兵器の性能と部隊の訓練レベルを検証するためのものであり、合法的なものだ」と主張。「私たちは常に核の先制使用は行わず、軍拡競争には参加せず、自国の安全保障のために最低レベルを維持している」と強調しています。
これに関連し、中国国営の中央テレビは太平洋に向けてICBMの発射実験を行うのは44年ぶりだと報じています。
今回発射実験を行ったICBMの種類については明らかにされていませんが、関係者の間では、アメリカのほぼ全土を射程に納める最新型のDF41、もしくはDF31AGではないかという見方が出ています。
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