トランプ前米大統領(ロイター=共同)

【ワシントン=坂本一之】11月の米大統領選で返り咲きを狙う共和党のトランプ前大統領は23日、為替相場が一時、約34年ぶりの円安ドル高水準を付けたことに関し「米国にとって大惨事だ」と指摘し、民主党のバイデン大統領の対応を批判した。自身の交流サイト(SNS)に書き込んだ。トランプ氏は有権者の関心が高い物価問題などでもバイデン氏の対策を非難している。

トランプ氏は、米国の製造業などがドル高によって価格競争力が低下することを懸念。製造業などは「競争できず、多くのビジネスを失うか、『賢い』国々に工場を建設することなどを迫られる」と主張した。

自身が大統領時代には日本や中国を相手にドル高への対応に取り組んでいたことを強調。これに対してバイデン氏が対策を講じていないとして非難し、「目を覚ませ」と書き込んだ。

ホワイトハウスの報道官は23日、記者団からトランプ氏の書き込みについて問われ、「ドルについてはコメントしない」とし言及を避けた。

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