アメリカを訪問している上川陽子外務大臣は日本時間の24日未明、中国の王毅外相と会談した。中国で日本人学校の男子児童が刺され、死亡した事件について、原因究明を強く求めた。

■外相会談は中国側からの提案で実現

 上川外務大臣は、ニューヨークで行われる国連総会に合わせて、日本時間の24日に中国の王毅外相と日中外相会談を行った。

 外務省関係者によると、今回の外相会談は中国側からの提案で実現したという。

上川外務大臣
「日中関係の基礎は何よりも、両国の間の国民交流にこそある。その国民交流に深刻な打撃を与える大きな事件が発生を致しました」

 一方の王毅外相は、日本と中国の関係を前進させることの重要性について言及した。

 中国・広東省の深センで、日本人学校の男子児童が刺され死亡した事件。上川外務大臣は、事件についての詳しい説明を急ぐよう求めたほか、日本人学校に通う子どもの安全対策の強化を要請したものとみられている。

■日本人学校の警備を強化へ

 一方、北京を訪れている柘植芳文外務副大臣は、日本人学校や企業の幹部らと会談した。

柘植外務副大臣
「中国各地の日本人学校の安全、子どもたちの安全確保を最優先にできることは、すべて行っていく考え」

 中国本土と香港にある12校の日本人学校の警備を強化すると説明。そのための緊急措置として外務省予算の中から、およそ4300万円を拠出する考えを示した。

 北京では、日本人学校の警備員を現在の4人に加えて、最大で6人増強するという。

中国日本商会 本間哲朗会長
「中国在留邦人10万人に対する安全確保を改めてお願いさせていただくと同時に、事件の背景を含めた詳細情報を速やかに明らかにすることをお願いさせていただきます」

 今回の事件の背景に、中国による反日思想が関係しているという指摘もある。そうしたなか…。

中国外務省 林剣報道官
「中国のSNS上の反日言論に言及しているが、中国にはいわゆる“反日教育”は存在しない」

(「大下容子ワイド!スクランブル」2024年9月24日放送分より)

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