岸田文雄首相

 岸田文雄首相は23日(日本時間24日)、訪問先のニューヨークで、ウクライナのゼレンスキー大統領と約30分間会談した。両首脳は、日本とウクライナが引き続き緊密に連携していくことで一致。首相は、両国が保有する機密情報を円滑に提供し合えるようにする「情報保護協定」が実質合意に至ったとして歓迎した。

 首相は会談でロシアによるウクライナ侵攻について「侵略が始まった2年半前、今日のウクライナは明日の東アジアかもしれないという強い危機感の下、この暴挙に断固として立ち向かうことを決意した」と振り返り、「日本は引き続きウクライナ支援を全力で進めていく」と述べた。

 ゼレンスキー氏は2023年3月の首相のウクライナ訪問や、同年5月の主要7カ国首脳会議(G7広島サミット)への自身の参加などに対する謝意を表明。会談の冒頭では首相の功績をたたえる趣旨で、ウクライナの最高位の勲章にあたる「ヤロスラフ賢公勲章第一等」を首相に直接手渡した。【ニューヨーク影山哲也】

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