アメリカの鉄鋼大手のUSスチールは、日本製鉄による買収計画をめぐり、買収完了後も雇用を維持すると強調した日本製鉄の森副会長の声明を公開しました。

USスチールは23日、日本製鉄の森副会長が買収に反対するUSW=全米鉄鋼労働組合に所属するUSスチールの従業員に宛てて出した声明を公開しました。

声明では、USスチールとUSWの間で結ばれている雇用や年金をめぐる協定について、買収完了後も「すべての法的義務を引き受ける」と明記し、「雇用や年金は守られる」と強調しています。

これは、USWの指導部が日本製鉄側が行っていた「雇用を守る」との説明に「法的拘束力がない」と指摘していたことへの反論です。

また、森氏はUSW指導部が「不正確な資料を公開している」として、従業員に対して「直接、正確な内容を共有する」と声明を出した理由を説明しました。

さらに、USWのマッコール委員長が「我々との交渉にまったく応じていない」と批判し、「USWの指導部が交渉のテーブルにつくことを期待している」とつづりました。

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