中国の深セン市で日本人学校の男子児童が刺されて死亡した事件を受け、柘植外務副大臣は中国外務省の孫衛東外務次官と会談し、悪質で反日的なSNSの投稿の取り締まりを徹底するよう求めました。
柘植芳文外務副大臣は23日、日本人学校の男子児童が刺されて死亡した事件について、中国外務省の孫衛東外務次官とおよそ80分にわたり会談し、▼一刻も早い真相解明と明確な説明を求めるとともに、▼日本人の安全を確保するための具体的措置を強く求めました。
また、根拠のない悪質で反日的なSNSの投稿について、取り締まりを徹底するよう求めたということです。
柘植芳文 外務副大臣
「反日的なSNSが非常に大きな問題であるということを指摘しまして、この問題についてしっかり対応してほしいということを強く求めました」
これに対し、孫外務次官は、「児童はすべての国において優先的に守られるべき対象であり、我々は今回起きたことに驚愕している」としたうえで、「いかなる暴力にも断固反対し、断固取り締まる」と述べたということです。
また、柘植副大臣は北京で暮らす日本人との意見交換の場で、中国にある日本人学校12校の警備強化のため、緊急に外務省の本年度予算からおよそ4300万円を充てると表明しました。
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