トランプ前大統領の暗殺未遂事件で拘束された男は、現場の茂みに12時間前から潜んでいたことが明らかになりました。大統領選が迫るなか、トランプ氏は、事件の原因がバイデン氏やハリス氏にあると非難しています。


■暗殺未遂 茂みに12時間潜伏

ライアン・ラウス容疑者(58)は午前2時から約12時間も待ち伏せをしていたといいます。シークレットサービスが先回りしたことで、銃を構えている容疑者が発見されました。

トランプ氏のX(16日公開)
「突然、銃声が4発か5発聞こえた。最初は何か分からなかった。シークレットサービスはすぐに銃声だと気付き私を守った」

銃の不法所持など2つの容疑で訴追されたラウス容疑者。地元や知る人の間では「危険人物」として認識されていました。盗品所持やフルオート銃の所持、ひき逃げなどの前科があり、100件以上で刑事訴追されていたといいます。

今回の事件を受け、捜査関係者は…。

捜査関係者(CNNによる)
「彼が裁判を受けるのに適した精神状態であるかどうか精神鑑定を行う予定だ」


■トランプ氏「原因は民主党」

大統領選まで2カ月を切っているなか、再び起きた暗殺未遂。陣営は事件を民主党のせいにし、支持固めに余念がありません。

共和党 副大統領候補 バンス上院議員
「保守派とリベラルの大きな違いは、誰もハリス氏を狙わないのに、トランプ氏を狙う人間がこの2カ月で2人も出てきたことです。これは左派が暴言や馬鹿なまねを止めるべきという明確な証しでしょう」

トランプ氏(FOXニュースのインタビュー)
「犯人はバイデンとハリスのレトリックを信じ行動した。彼らは非常に扇動的な言葉を使う。私だってずっとうまく使えるが、使いはしない」

そのバイデン大統領、警備体制の強化を訴えると共に、このように話しました。

バイデン大統領
「アメリカで意見の違いを平和的に解決するのは銃ではなく投票です。多くの暗殺という悲劇がありましたが、国を引き裂くだけです。我々は全力でこれを食い止め、絶対にあおってはなりません」

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