イギリスのスターマー首相は、イタリアを訪れてメローニ首相と会談し、不法移民対策で協力を強化することで合意しました。
イギリスのスターマー首相は16日、イタリアのメローニ首相との会談後に記者会見に臨み、人身売買を撲滅するために組織犯罪を取り締まることなど、不法移民対策での協力を強化することで合意したと明らかにしました。
イギリスとイタリアでは、小型ボートで渡ってくる不法入国者への対応が課題となっています。
スターマー首相は「2022年以降、イタリアへの海上からの不法入国者は60%減少した」と指摘したうえで、イタリアの国境管理対策に「非常に関心がある」と述べました。
イギリス スターマー首相
「私は常々、人々が自国から離れることを防ぐ方が、私たちの国々に到着した人々に対処するよりも、はるかに望ましいと主張してきました。ですから、私は(イタリアの対策に)非常に関心があります」
メローニ政権は移民の規制を厳格化しているほか、アルバニアに施設を建設し、難民申請者を移送して一時的に収容する計画を進めています。
スターマー首相は、イギリスで同様の計画を検討するかどうかについて、「計画はまだ実施されておらず、結果はわからない」と述べるに留めました。
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