トランプ前米大統領(共和党)は16日、自身を狙った暗殺未遂とみられる事件の容疑者について「(民主党の)バイデン(大統領)やハリス(副大統領)のレトリックを信じ、それに基づいて行動した」との見方を示した。保守系のFOXニュースのインタビューに答えた。
報道によると、トランプ氏は、バイデン、ハリス両氏から「民主主義に対する脅威」と非難されていることについて、「彼らこそが、国を破壊したいと考えている人々だ。内なる敵と呼ぶべきもので、真の脅威だ」と批判した。「今回の銃撃者のような危険な愚か者が、そうしたレトリックに耳を傾けるのだ。最初(7月の銃撃事件)の容疑者も同様だ」と指摘した。
また「彼らは非常に扇動的な言葉を使う。私だってずっとうまく使えるが、使いはしない」と述べた。実際はトランプ氏も挑発的な言動を繰り返し、党派間の分断が深刻化する一因となっている。
拘束されたライアン・ラウス容疑者は、トランプ氏がプレー中のゴルフ場で自動小銃を構えているところを発見され、逃走後に身柄を確保された。銃を所持していた目的は不明だが、連邦捜査局(FBI)はトランプ氏に対する暗殺未遂の疑いがあるとみて調べている。【ワシントン秋山信一】
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