ヒズボラとイスラエルの応酬が続く中、レバノン側で上がる煙=8日(ロイター=共同)

 イスラエル軍は15日、イエメンからイスラエル中部にミサイル攻撃があったと発表した。空き地に着弾し、大きな被害はなかったとみられる。救急当局によると、避難途中に数人が負傷した。

 7月にはイスラエル中部テルアビブで、イエメンの親イラン武装組織フーシ派が実行したとされる無人機攻撃があり、1人が死亡した。イスラエルはフーシ派支配地域を戦闘機で報復攻撃した。

 イスラエル軍は14日、レバノンの南部や東部で親イラン民兵組織ヒズボラの関連施設を空爆したと表明。13日にも過去1週間で140カ所以上のヒズボラ拠点を攻撃し、部隊司令官らを殺害したと発表した。戦闘の軸足をガザから北部に移し始めている可能性がある。

 バイデン米政権は16日にも特使をイスラエルに派遣する。ネタニヤフ首相と会談し、自制を促すとみられる。レバノン国境に近いイスラエル北部の住民約6万人はヒズボラとの交戦の影響で自宅に戻れない状態となっている。

 パレスチナ通信は15日、ガザ北部や中部で軍による攻撃があり、死傷者が出たと伝えた。(共同)

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