中国の習近平国家主席が、ノルウェーとスペインの首相と相次いで会談しました。EU=ヨーロッパ連合が中国製EV=電気自動車に対し関税を上乗せする動きを見せる中、EU側に揺さぶりをかける狙いもあるとみられます。
中国外務省によりますと、習近平国家主席は9日、北京でノルウェーのストーレ首相と会談し、EVなどの分野で協力を強化したい考えで一致しました。
また、スペインのサンチェス首相とも会談し、「中国企業に公正なビジネス環境を提供するよう望む」と述べ、EUの中国製EV=電気自動車への関税上乗せ案を念頭にスペイン側にくぎを刺しました。これに対しサンチェス首相は、「スペインは貿易戦争には賛同しない。ヨーロッパと中国の健全な関係発展に積極的な役割を果たす」と応じたということです。
中国としては、EUが中国製EVに対する関税を上乗せする動きを見せる中、ヨーロッパの各国と個別に関係強化を図ることで、EU側に揺さぶりをかける狙いもあるとみられます。
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