シンガポールで日本人初の「むち打ち刑」の判決が確定したことが分かりました。
■元美容師の男が上訴せず 執行は当日通知
性的暴行事件が起きたシンガポール この記事の写真日本人の元美容師の男(38)が、女子大学生を性的に暴行したとして禁錮17年6カ月に加え、むち打ち刑20回の有罪判決を受けた事件。
男が判決を受け入れるのか、不服として上訴するかが注目されていましたが、上訴しない判断をしたことが担当弁護士への取材で判明しました。
紀真耶アナウンサー テレビ朝日 紀真耶アナウンサー「今回、上訴しなかったということですが、理由は?」 三好健洋弁護士 三好健洋弁護士
「刑が裁判所から言い渡された後に本人とも話して。上訴によるメリットとデメリットを話して。メリットは刑が短くなる可能性があるところと、デメリットは刑が長くなる可能性があるというところで。短くなったとしても、大きく減刑される可能性は高くないので。『最終的に上訴はしない』と決断した」 シンガポールの裁判所
これにより判決は確定し、むち打ち刑が執行されることが決まりました。もっとも、それがいつになるのかは分かりません。
紀アナ「決まってから何年ぐらい?」 三好弁護士
「無いですね。全然公開されないので、受刑者だけが知っている内容です」 むち打ち刑執行は当日に通知 紀アナ
「本人にはどうやって伝えられる?」 三好弁護士
「当日に『きょう刑を執行する』と伝えられて、刑務所内のむち打ちを行う場所で他の受刑者と一緒にむち打ちを受ける」
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■むち打ち刑に耐えられなければ禁錮延長■むち打ち刑に耐えられなければ禁錮延長
インドネシアのむち打ち刑過酷なことで知られるシンガポールのむち打ち刑。執行前には、むち打ちに耐えられるか、医師の診察も行われるといいます。
紀アナ「どれぐらいの傷になる?」 三好弁護士
「実際に受けた人の話だと、かなり傷ができるので、1カ月2カ月はうつぶせでしか寝られないような状況が続く」 インドネシアではスマホ撮影も
それでも、受刑者には耐えなければならない理由があります。
三好弁護士「基本的にむち打ち刑は一日で執行するのが規則になっている。むち打ちを完了できないと、代わりに禁錮刑になる、追加で。できるだけ耐えて、むち打ちを受ける人がほとんど」
(「グッド!モーニング」2024年9月9日放送分より)
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