イスラム組織ハマスとの関連が疑われている国連機関「UNRWA」について、独立調査団は「中立性が確保されている」と評価する最終報告書を公表しました。
UNRWAは、パレスチナ自治区ガザで人道支援をおこなっている国連機関で、去年10月のハマスによるイスラエルへの奇襲攻撃に一部の職員が関与した疑いが持たれています。
この問題を調査してきた独立調査団は22日、最終報告書を公表し、UNRWAは「中立性の確保に重きを置いた仕組みが確立されている」などと評価しました。
一方で、職員による政治的意見の表明などが確認されたとして、「中立性に関する問題が残っている」とも指摘しています。
独立調査団 コロナフランス前外相
「改善の余地は常にあり、中立性の問題は残っています」
また、「ハマスによる奇襲に相当数の職員が関与した」というイスラエルの主張については、「イスラエル側から証拠が示されていない」などとして結論を示しませんでした。
報告書についてイスラエルの外務省は「問題の深刻さを無視し、表面的な対策しか書かれていない」と批判しています。
一方、パレスチナ側は疑惑を受け、資金提供を停止している関係国に対応を見直すよう呼びかけました。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。