7年前、イギリス・ロンドンで72人が亡くなった高層住宅の火災について、調査委員会は最終報告書を公表し、外装の資材業者の不正や政府の対応の不備を指摘、「すべての死は防ぐことができた」と結論づけました。

2017年、ロンドンの24階建ての公営住宅「グレンフェル・タワー」で火災が起き、子どもを含む72人が死亡しました。

4日、政府の調査委員会は最終報告書を公表し、外装に使われた資材の業者らが安全性について組織的な不正を繰り返していて、基準を満たさない「危険な素材が使われていた」と指摘しました。

そのうえで、政府や建築業界はそのリスクを十分に認識していながら安全対策を数十年にわたり怠ってきた結果、大惨事を招いたと指摘。調査委員会の委員長は「すべての死は防ぐことができた」と非難しました。

スターマー首相
「イギリスを代表して皆さん一人一人に、そして悲劇に見舞われたすべてのご家族に謝罪いたします。これは決して起きてはならないことでした」

スターマー首相は議会で謝罪したうえで、再発防止策を強化するほか、警察などの捜査を支援すると述べました。

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