アメリカ政府が南米・ベネズエラのマドゥロ大統領が使用しているジェット機をドミニカ共和国で押収しました。アメリカの制裁に違反した購入だったとしています。
アメリカ司法省は2日、マドゥロ大統領の関係者がダミー会社を通じてビジネスジェットを1300万ドル(約19億円)で購入し、ベネズエラに不正に輸出したと発表しました。
マドゥロ大統領と関係者が使っていたとしています。
機体は修理のため、カリブ海の島国・ドミニカ共和国の工場にあったところ、差し押さえられました。
反米路線を採るベネズエラには2017年以降、アメリカが経済制裁を行っていて、ガーランド司法長官は「アメリカの制裁と輸出管理への違反を追及し続ける」と述べました。
また、ロイター通信によりますと、ベネズエラ当局が7月の大統領選挙に出馬した野党候補のゴンザレス氏の逮捕状を出したということです。
大統領選挙ではゴンザレス氏が優勢とみられていたものの、選挙管理委員会はマドゥロ大統領の当選を発表し、多数の死者が出る激しい抗議デモが起きていました。
国連の専門家パネルや周辺国なども選挙結果に疑問を呈して、透明性を確保するため、すべての票を公開するよう求めています。
アメリカのブリンケン国務長官も「ゴンザレス氏が最多票を得たことは明らかだ」と述べていました。
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