大統領選をめぐって混乱が続く南米ベネズエラで、勝利したと訴える野党候補者に対し、検察が公文書偽造などの疑いで逮捕状を請求しました。

ロイター通信などによりますと、2日、公文書偽造や国家への不服従を扇動したなどの罪で逮捕状を請求されたのは、7月の大統領選挙で野党候補として出馬したゴンザレス氏です。

大統領選では、選挙当局が現職で反米左派のマドゥロ大統領が過半数の票を得て3選目を勝利したと発表しました。一方、野党側は全体のおよそ8割の投票結果を入手し、独自の集計によりゴンザレス氏が67%の票を得て勝利したと訴えています。

事前の世論調査では独裁色を強めるマドゥロ氏の劣勢が伝えられていて、選挙結果に疑念を抱いた市民が詳細な投票結果の開示を求めて抗議。デモは全国に広がり、これまでに27人が死亡、およそ2400人が逮捕されました。

アメリカのブリンケン国務長官などG7の外相も、選挙結果の詳細を公表するよう求めています。

これに対し、選挙当局はウェブサイトのハッキングを理由に詳細な開票結果は公表していません。

ゴンザレス氏は選挙の翌日以来、公の場に姿を見せておらず、野党は逮捕状の請求に対し「彼らの行為は、我々をより団結させるだけだ」と反発しています。

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