イラク北部から21日、シリア北東部の駐留米軍基地に向けて少なくとも5発のロケット弾が発射された。ロイター通信が報じた。死傷者はなかった。米軍などはロケット弾を発射したトラックを空爆したという。
イラクの親イラン武装組織「神の党旅団(カタイブ・ヒズボラ)」は米軍への攻撃を2月以降中止していたが、通信アプリ「テレグラム」を通じて22日、「駐留米軍の撤退が進まないことから攻撃を再開した」とする声明を発表。だが数時間後、この声明を否定した。組織内で米軍に対する対応が割れている可能性がある。
神の党旅団は昨年10月にパレスチナ自治区ガザ地区で戦闘が始まって以降、駐留米軍に対する攻撃を激化させてきた。米軍は2月、ヨルダンの米軍基地で米兵3人が死亡した報復として大規模な空爆を実施。神の党旅団はその後、米軍に対する攻撃を取りやめていた。【カイロ金子淳】
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