韓国の尹錫悦（ユンソンニョル）大統領は22日、大統領府を統括する秘書室長に与党「国民の力」重鎮の鄭鎮碩（チョン・ジンソク）氏（63）を充てる人事を発表した。鄭氏は2022年7月から韓日議員連盟会長を務めており、日韓関係の改善にも前向きな影響を及ぼすとみられる。
与党が今月10日の総選挙で惨敗したことを受け、韓悳洙（ハンドクス）首相や李官燮（イグァンソプ）秘書室長ら政権高官が一斉に辞意を表明していた。
鄭氏は「韓国日報」ワシントン特派員などを経て00年総選挙で初当選。当選5回のベテランで、国会対策を担う院内代表や、国会副議長などを歴任した。李明博（イミョンバク）政権では大統領府政務首席秘書官を務め、23年12月には韓日議連会長として岸田文雄首相を表敬訪問した。だが今回の総選挙で落選した。
鄭氏は22日の記者会見で国会の現状に触れ「このような困難を尹大統領と共に乗り越えていくことが、私が責任を果たす道だ」と述べた。【ソウル福岡静哉】
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