11月の米大統領選で返り咲きを目指す共和党のドナルド・トランプ前大統領(78)は27日、9月10日のテレビ討論会のルールについて、民主党のカマラ・ハリス副大統領(59)の陣営と合意したと発表した。
トランプ陣営の主張に沿って、6月のジョー・バイデン大統領(81)との討論会と「同じルール」になったとしており、焦点だった相手が発言中のマイクは「オフ」にするとみられる。
トランプ氏の説明によると、討論会中は候補は立ち、発言要領や原稿の持ち込みは認められない。トランプ氏は主催のABCニュースが自身に批判的だと主張していたが、「公平公正な運営をするとの確約を得た」と述べた。
討論会のルールを巡っては、ハリス陣営がマイクを常時オンにするよう要求。不規則発言が多いトランプ氏に発言を妨げられるリスクがあるが、こうした言動に視聴者が接しやすくすることで、トランプ氏のイメージを低下させる狙いがあったとみられる。
一方、トランプ氏の陣営は論争に集中するため、マイクをオフにするよう求めていた。ただトランプ氏本人は「どちらでも構わない」とも述べていた。
トランプ氏は9月に3回討論会に応じるよう提案している。ハリス陣営は保守系FOXニュース主催の討論会は拒んでいるものの、ABCの討論会後に再度討論することには前向きで、NBCニュースが主催する可能性がある。【ワシントン秋山信一】
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