ガザ地区で唯一の動物園はイスラエル軍の攻撃にさらされる度に動物と一緒に避難を続けています。飼育員が取材に応じ、「餌(えさ)は乾いたパンのみだ」と訴えました。
かつては多くの子どもたちでにぎわったガザ地区唯一の動物園も去年10月、イスラエルとハマスの衝突が始まって以降、状況は一変したといいます。
ラファ動物園 飼育員 アフメド・ジュマーさん
「私たちにとって動物は家族です。彼らのうちの誰かが病気になったり亡くなったりすると家族の一員のように悲しみます」
動物園は避難所として市民に解放されてきましたが、攻撃は日に日に激しさを増していきました。
その度に飼育小屋を運び、飼育員らも動物と一緒に避難をする日々が続いています。
ラファ動物園 飼育員 アフメド・ジュマーさん
「避難の際に動物を落ち着かせる麻酔薬がなかったため、特に肉食動物に関しては困難でした。いま彼らに食べさせてあげられるのは乾いたパンだけです。パンを水に浸してライオンに与え、他の動物にも同じことをしています」
300頭以上いた動物は攻撃や飢えによって40頭まで減りました。
ライオンもかなりやせ細っているように見えます。
動物も人間と同じくガザから出る事はできません。
それでもアフメドさんは、にぎわいが戻ってくることを信じ、できる限りの事を続けています。
ラファ動物園 飼育員 アフメド・ジュマーさん
「ガザから避難させることができないのであれば、せめて適切な食料を提供してほしい」
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