カービー米大統領補佐官は26日のオンラインでの記者会見で、イスラエルとパレスチナ自治区ガザ地区のイスラム組織ハマスの停戦交渉について「少なくとも今後数日間、ワーキンググループレベルの(実務者)協議が行われる」と語った。協議には、イスラエル側の提示した条件を拒否したと報じられているハマスを含む、全ての関係者が参加することになると明かした。
仲介国であるエジプトの首都カイロで停戦交渉が続く中、イスラエルとレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラが25日に互いに大規模な攻撃を行った。ヒズボラはハマスと連帯しており、交渉への悪影響が懸念されている。
しかし、カービー氏は「影響はなかった」と否定。停戦交渉は建設的に進んでいると説明した。
その上で、作業部会で協議する内容について「これまで話してきたことよりもずっと詳細で具体的なものだ」と強調。例としてハマスが拘束する人質と、イスラエルが拘束するパレスチナ人の交換を挙げた。何人ずつか、誰がどのようなペースで解放されるかなどについて、詰めの作業を行うという。
一方、米国防総省のライダー報道官は26日、イスラエルによるヒズボラに対する攻撃について、「米国は関わっていない」と直接の関与を否定した。米軍はヒズボラによる攻撃を追跡するという観点で、イスラエルに対して情報収集・監視・偵察(ISR)の支援をしたが、攻撃や迎撃には参加していないという。【ワシントン西田進一郎】
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