11月の米大統領選での再選出馬を断念したジョー・バイデン大統領(81)が長期の夏休みに入っている。後継候補となったカマラ・ハリス副大統領(59)が遊説や討論会の準備で多忙なのとは対照的に、メディアの前にもほとんど姿を見せず、ホワイトハウスの記者会見では「バイデン氏は現時点で儀礼上の存在になったのか」と皮肉る質問も出た。
バイデン氏は19日に中西部イリノイ州シカゴで開かれた民主党全国大会で演説した後、西部カリフォルニア州サンタイネスにある友人の邸宅で家族と数日間過ごした。今週は地元の東部デラウェア州リホボスビーチの別荘に移って静養している。
中東情勢への対応を含めて、外国首脳との電話協議や安全保障に関するブリーフはこなしているが、他の公務の予定は入っていない。
カービー大統領補佐官(広報担当)の26日の記者会見では「誰が国を動かしているのか」との質問も出たが、カービー氏は「大統領は休暇中だが、この仕事では完全に電源を抜くということは決してない。国内外で国益を守るため、大統領が指揮をしている」と述べた。【ワシントン秋山信一】
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