米大統領選で返り咲きを目指すドナルド・トランプ前大統領の陣営の広報担当者が、人気歌手ビヨンセさんの楽曲「フリーダム」を使用した動画をX(ツイッター)に投稿した後、削除した。米誌ローリングストーン(電子版)によると、ビヨンセさん側が使用許可の申し出を受けていないとして取り下げを求めたという。
「フリーダム」はトランプ氏のライバルである民主党のカマラ・ハリス副大統領の実質的なテーマ曲として、選挙集会や動画広告などで使われている。
投稿は、トランプ陣営で広報を担うスティーブン・チュン氏が自身のアカウントで、飛行機のタラップを下りるトランプ氏の映像に楽曲をのせ、「ミシガンに到着」という文章を添えていた。削除した理由は明らかにしていない。
チュン氏は総合格闘技UFCで広報を務めた後、トランプ氏の過去2回の選挙でもメディア戦略を担った。
ビヨンセさんのほかにも、複数のアーティストやその家族がトランプ氏の選挙キャンペーンで自身の楽曲を使われることに反対の意思を示している。【ニューヨーク八田浩輔】
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