アメリカ国務省は、アメリカ政府高官がチベット仏教の最高指導者のダライ・ラマ14世と面会したと発表しました。中国政府は強く反発しています。

アメリカ国務省は21日、ゼヤ次官兼チベット問題特別調整官がニューヨークに滞在中のダライ・ラマ14世と面会したと発表しました。

ゼヤ次官は「バイデン大統領に代わり、ダライ・ラマ法王の健康を祈るとともにチベットの人権を向上させ、歴史や文化、言語や宗教的遺産を保護する努力を支援する」と述べ、アメリカ政府として引き続き、チベットの人権問題に取り組む考えを伝えました。

また、2010年以降途絶えているチベット亡命政府と中国政府との対話再開についても協議したということです。

中国外務省 毛寧報道官
「中国は、いかなる国家がダライをいかなる名義で訪問させることにも、いかなる国家の政府関係者がいかなる形でダライと会談することにも断固反対だ。すでにアメリカ側に厳正な申し入れを行った」

これに対し、中国政府は「ダライ・ラマは反中国分裂活動に従事している政治亡命者だ」と批判したうえで、アメリカ側に強く抗議したことを明らかにしました。

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