韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)代表に電話し、来週面会しようと声を掛けたことが分かりました。

 韓国大統領府によりますと、尹大統領は19日午後、10日の総選挙で与党「国民の力」が大敗した後としては初めて、最大野党「共に民主党」の代表で自身も今回の選挙で国会議員に当選した李在明氏に電話を掛けたということです。

 会話はおよそ5分間で、尹大統領が李氏の当選を祝いつつ、「来週都合がよければ(大統領府のある)龍山(ヨンサン)で会おう」と声を掛けると、李氏も「気遣いに感謝する」と応じたということです。

 また、尹大統領が「今後は頻繁に会い、国政を議論しよう」と申し向けると、李氏も「我々も大統領の仕事の役に立つべきだ」と返答したということです。

 尹大統領による「政敵」への電話は総選挙での与党敗北と最新の世論調査で自身の支持率が23%にまで急落したことを受けたものとみられ、国民の厳しい評価を前に最大野党へ歩み寄る姿勢を示したものとみられます。

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