韓国の人気音楽グループ「BTS」のメンバー、SUGAさん（31）の飲酒運転を巡り、所属事務所側の説明が物議を醸している。SUGAさんと事務所は当初、「電動キックスケーターを運転した」と説明していた。だが、実際には座るためのサドルが付いたタイプで、警察は「電動スクーター」に該当するとみている。
韓国では、電動スクーターの飲酒運転の場合、立ち乗りする電動キックスケーターより罰則が厳しい。行政処分とは別に刑事処分もある。このため、「事件を小さくしようとしているのでは」と批判の声が出ている。
所属事務所「ビッグヒットミュージック」は8日、「サドル付きのキックスケーターと判断し、そう説明していた」とのコメントを発表し、「事案を小さくしようとする意図は全くなかった」と釈明した。
SUGAさんは兵役中で、昨年9月から「社会服務要員」として公的機関に勤めていた。事務所は「兵役義務の履行期間に模範的な姿を見せることができず、謝罪する」と陳謝した。
SUGAさんは6日夜、飲酒した後、電動スクーターに乗って帰り、自宅前で転倒。警察に発見された。
SUGAさんは7日、ファンとの交流サイトで謝罪し、「近距離だとの安易な考えがあり、飲酒した状態での利用が違法とは認識していなかった」と説明していた。【ソウル日下部元美】
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