歌手の松崎しげるさんが韓国で人気です。そのワケを探ると、日韓の歴史と韓国の“イマ”が見えてきました。
先月放送された、韓国の大手テレビ局「MBN」の歌番組。松崎しげるさんが歌う動画はYouTubeに投稿され、再生回数はなんと100万回を突破しました。
日韓の歌手が歌唱力を競う歌番組。視聴率トップの人気番組で魅せた歌声に、SNSでは…
「すごい歌唱力!」
「よく寝かせたウイスキーのようだ」
「日本人は歌が下手だと言ったのは誰だ!?我々は井の中の蛙だった」
実は、韓国のテレビで日本の歌が放送されるのはとてもめずらしいこと。というのも…
2000年頃まで、日本の文化を法律で規制してきた韓国。日本のコンテンツが解禁された後も、反日感情に配慮したテレビ局は日本の歌の放送を自主的に規制してきました。
こうした中、思い切った判断をしたのが「MBN」。4月から日本の歌を扱った番組を放送し、高い視聴率を記録しています。
実際、韓国の人たちは日本の歌をどう思っているのでしょうか?
ソウルのカラオケ店。日本の曲を歌うのは韓国の若者たちです。店で歌われる曲の2割が日本の歌だということです。
今、カラオケで最も歌われている日本の曲というのが松田聖子さんの「青い珊瑚礁」。K-POPグループ「NewJeans」のメンバーが東京ドームのライブで歌ったことで話題となりました。
最近はこうした懐メロへの関心も高まっていて…
記者
「こちらは日本の80年代の曲を流すカフェです」
今年、オープンした喫茶店。懐メロが流れる店内は若者でいっぱいです。
客(30代)
「すごく情緒的な感じ。すごくあたたかくて、昔のことを思い出す」
客(20代)
「家に帰る時にバスで聴くと何かいいです。一日が整理される感じです」
日本の曲が受け入れられる背景について、専門家は…
大衆文化評論家 李文垣 氏
「K-POPの世界的流行で、自分たちの文化に自信を持ち、日本文化に対するコンプレックスがなくなった」
今後、日本の歌はますます浸透しそうです。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。