アメリカ大統領選挙で民主党候補に決定したハリス副大統領は、副大統領候補にミネソタ州のウォルツ知事を選びました。涌井記者の報告です。

大統領選の行方を左右する激戦州の1つ、ペンシルベニア州のフィラデルフィアです。ハリス副大統領は今週、副大統領候補に選んだウォルツ知事とともに7つある激戦州を全て回って選挙集会を開くことにしていて、まずはここ、フィラデルフィアでおよそ7時間後に集会を開きます。

副大統領候補にウォルツ知事を選んだというニュースは、日本時間の午後10時前にアメリカメディアでいっせいに報じられました。

中西部ミネソタ州のウォルツ知事は60歳で、連邦議会の下院議員を経て州知事を務めていました。全国的な知名度は高くありませんが、下院議員時代は保守的な農村部の選挙区で勝利を重ねた実績を持ちます。

ハリス副大統領は黒人と女性、若者からの支持が強く、また、都市部の有権者からも支持が見込めます。白人の男性で農村部に地盤を持つウォルツ氏を起用することで、ハリス氏の支持層を補う狙いがあるとみられています。

また、白人の男性からの支持は選挙戦の行方を左右する錆びついた工業地帯=ラストベルトといわれる地域に位置する激戦州では特に重要で、ウォルツ氏の起用が支持拡大につながるのか焦点です。

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