米大統領選の民主党候補、ハリス副大統領(59)は6日、選挙戦を共に戦う副大統領候補に中西部ミネソタ州のワルツ知事(60)の起用を決めた。米主要メディアが一斉に報じた。ワルツ氏は白人男性で、下院議員時代は農村部が選挙区だった。ハリス氏は西部カリフォルニア州出身で黒人、アジア系、女性という自身の特徴を補う人物を副大統領候補に据え、共和党のトランプ前大統領(78)との対決に臨む。
ミネソタ州は民主党が優位だが、隣接する激戦7州のうちの一つのウィスコンシン州などでの支持拡大を目指す。ウィスコンシン州や、同じく中西部のミシガン、東部ペンシルベニア両州はラストベルト(さびついた工業地帯)に位置し、白人労働者層への浸透が鍵になる。この3州は2016年の大統領選ではトランプ氏が制し、20年は民主党のバイデン大統領(81)が取り返した。
ワルツ氏は陸軍州兵や教師をしていた経歴を持つ。07年から連邦下院議員を務め、18年の知事選で共和党候補を破って初当選し、現在2期目。下院議員時代は農村部を選挙区とし、銃規制にも反対だった。だが知事としては銃規制など進歩的な政策を進めた。
またトランプ氏やその支持者を「異様な連中」と呼び、SNS(ネット交流サービス)で話題になった。
【ワシントン松井聡】
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。